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【日本の宗教】物に魂が宿る「九十九神」とは?

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九十九神(つくもがみ)をご存じでしょうか?
「付喪神」とも書きます。

水木しげるさんの「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくる、
一反木綿(いったんもめん)や塗壁(ぬりかべ)をご想像下さい。
あの妖怪たちは、物に魂が宿って動いています。

物に魂が宿っている存在。これを九十九神と言います。
物を大切にする心を説いているとされています。

現代の怪談話では捨てても捨てても戻ってくる人形の話があったりなど、
これも昔の九十九神の風習が子どもたちの心に残っているのではないでしょうか。

この「物」についてですが、モノとは一体どのようなものでしょうか。
モノとは、ズバリ目に見えない霊魂を表す古代の言葉です。

物の怪からわかるように、良い霊魂だけではなく悪い霊魂も含まれており、
人間の生活範疇から離れた存在をモノと表現したのです。

このようにモノと我々は常に近しい間柄で、
「物」にまつわる言葉は色々ありますね。

「物忌(モノイミ)」なる言葉があります。
物忌とは、ある期間を家で引き籠ることで、
これは、現代ではほとんど行われない風習です。

平安時代に行われていたようで、源氏物語にも物忌は出てきます。
ある期間はまちまちですが、一か月も家の中で物忌していても、
大丈夫だった昔の貴族の暮らしが羨ましいですね。

他には「物実(モノザネ)」なる考えがあります。
物実とは、日本の神様の生まれる過程において使われた、
必要とされた、言わば神様の材料。

古典でこの名称が出てくる部分は限られていまして、
アマテラスがスサノオの剣を噛み砕いて吹き付た。
そこから三人の女神が生まれた。スサノオがアマテラスの勾玉を
噛み砕いて吹き付けた。そこから五人の男神が生まれた。
上記は神話の誓約(ウケイ)の段と言われる部分で、ここに物実の言葉が見える。

しかしながら、書かれていないだけで他の神様にも物実がキチンとあります。
イザナギが杖・袋・帯・櫛等身に着けていた物を捨てたらそれが神様になった話や、
道具だけではなく体の一部や血からも神様は生まれる話が古事記に見えます。
現代日本人には想像つかない考えで不思議です。

日本の神様にモノが名前に付く神様もちらほらいます。
代表で三輪山に鎮座しています大神神社の御祭神、大物主神(オオモノヌシノカミ)です。
大いなるモノの神、つまり大いなる霊魂の神となります。

普段私たちが耳にする「物」ですが、歴史を紐解くと色々な怪しい世界が広がってます。
物を大切に。この心で物に接してあげれば九十九神のように意志を持つかもしれないですね。

(スタッフM)



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